私の父は不器用ですから

日常
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先月、誕生日を迎えた母のことを投稿しましたが、今回は今月誕生日を迎える父について投稿したいと思います。

 

私の60%~70%は父で出来ていますというくらい、私は父に似ています。顔も、筋肉質で骨太なところも、足の甲のカタチも似ています。頑固で素直じゃないところも、動物や映画や読書が好きなところも一緒。誕生月も一緒。

幼い頃、私にとって父はちょっとだけ怖い存在でした。普段は滅多に怒りませんが、母の言う事に口答えをしたりして言うことを聞かない時に最終的に雷を落とすのが父でしたので。大きな声で叱られたり、あくまでも女の子なので顔でなくお尻ですが叩かれたり、押し入れに入れられたり💦まあ、そんな父に私は生意気にも立ち向かっていましたが・・・そんなところも父譲りでしょうかね。 

私と父との思い出は、どこかに出かけたとかいう事ではなく、家で観た映画の数々です。今は携帯やタブレットなどで映画などを観る時代ですが、私の時代は映画館かレンタルビデオが主流。父は出不精なのでビデオ派で、私が物心ついた時には父がレンタルビデオ屋さんで数本ビデオを借りてくるのが日常で、ほぼ毎日1~3本は一緒に見ていました。私たち向けのアニメを借りてきてくれたり、そうでない映画もよく2人で寝転がって観ていました。それは主流がレンタルビデオからDVDになる頃まで続き、ビデオ屋さんにある映画の大半は観たんじゃなかと言うくらい借りてきてくれて、沢山の映画と出会わせてくれました。

父はただ観たくて借りてきていたのかもしれませんが、私はそこから色々と学びました。人の心の機微などを感じ取れるようになったのもそのお陰だと思っていて、今でも友人たちとの付き合いに活かされているので、多くの映画に触れさせてもらったことは父が私にくれた大きな財産だと思っています。

人の心の機微を読み取る力を与えてくれた父ですが、実は不器用です。人の心の機微が分かっていてもそれに上手く対応できない様に私には見えます。昔の男と言うやつです。自分不器用ですから・・・みたいな( ´艸`)

でも、そんな不器用な父でも私は大好きです。現役時代は市民の為にとプライドを持って仕事に邁進し、今は地域の為に動いたりもしていて尊敬しています。愛情が溢れている人で、器の大きな人です。無愛想で怒ってる様に見える時がありますが、そうではないことも私は知っています。

あ、無愛想で思い出しました。私が小学生の頃、一度だけ父が授業参観に来てくれたことがありました。仕事を抜けて遅れてやって来た父は、ダブルのスーツにセカンドバッグを持ち、サングラスをかけたまま教室に入ってきたのです。その時友達が少しザワッとしたのですが、その後サングラスを取って授業を見てくれていました。授業が終わって特に会話もせず手を振って父が帰っていきましたが、その後数人の友達に囲まれて、「あの人あずきちゃんのお父さん?お父さんって怖い?」と聞かれて、思わず吹き出してしまいました。家では笑うし親父ギャグも言うので、他の人には怖そうに見えるんだなと。高校生になったある日母にその思い出話をしたところ、母が、「ちび(今は亡き実家の愛犬)にデレデレの顔、職場の人に見せたら皆びっくりするよ」と言っていたので、家以外では無愛想に不器用さを発揮しているのかなと思うと、クスッとしながらも父らしいなと思いました。

 

私が結婚を決めた時、その為なら何でもするって言ってくれてありがとう。祖母(父の母)が亡くなった時、本音で語り合って抱きしめてくれた事覚えてるよ。思いをあまり出さない父が伝えてくれた愛情は確かに私たちに伝わっています。

タバコもお酒も程々に楽しんで、運動もして、母と仲良く過ごしてね。コロナが落ち着いたらまめを連れて帰るよ。動物が好きなお父さんのことだから、まめの事を気に入ると思うし、まめもお父さんを好きになると思うよ。孫のつもりで抱っこしてね👋

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